「ENEMY OF JUSTICE」の感想3

 実に5日ぶりの更新。生まれてきてすみません。なんとかコンスタントに更新できるような環境に戻せるよう努力します。
 もはやかなり今更な感じの「ENEMY OF JUSTICE」の感想ですが、意地になって続けます。

「サイバー・ジムナティクス」:

 よくバランスがとれているカードだと思います。「同族感染ウィルス」に比べると、対象が単体であること、攻撃力が低いことで劣っています。が、「同族」も実質的に単体破壊がメインでしたし「サイジム」は自滅の心配が無い、攻撃力が低い代わりに「巨大ネズミ」などで呼べる、守備力は高め、と全然劣っているというほどではありません。戦士族なので「増援」・「戦士の生還」でお手軽に使いまわせるのも魅力です。
 個人的にはやはり「悪夢の迷宮」と組み合わせたいです。攻撃力が低すぎなのでアタッカーとしては使えませんが、「迷宮」と相性の良い戦士族には「ゴブリン突撃部隊」などの高攻撃力モンスターもいるので、単純に除去モンスターとして扱うことができます。攻撃表示限定なのはちょっと「迷宮」と相性が悪い気がしますが、別にいつでも「迷宮」が場にあるなんて甘い状況ではないので普通に活躍してくれるでしょう。
 まあ「サイバー・ドラゴン」・「死霊騎士デスカリバー・ナイト」がどちらも制限にかからなかったので、守備1800は正直微妙なのですが。

「サイバー・ジラフ」:

 こ、これはちょっと使い辛すぎですね。3つ星というところに着目しても、「デス・ウォンバット」というノーコストで攻撃力がはるかに高いカードがありますし…。「遺言状」のトリガーとして考えても「遺言状」自体が制限ですから。

「サーチライトメン」:

 妙にイラストがカッコイイです。効果はなかなか面白いですね。「魔封じの芳香」を張りつつ相手ターンのスタンバイフェイズに「砂漠の光」で表にできればとても強力です、できれば…。でも普通に伏せておくだけでもわりと良いかもしれません。相手が「メタモルポット」と勘違いしなければ攻撃前にカードを伏せるなんてことはしないでしょうから、うっかり攻撃して効果を発動してしまうと相手は罠もモンスターもセットすることもできないままこちらのターンに回さなければなりません。

「疾風鳥人ジョー」:

 イラストも名前も濃すぎ…。
 これもバランスがとれたカードですね。とりあえず思いつくのがまたもや「芳香」。今回は「芳香」と相性の良いカードが多いですね。
 問題は風属性モンスターの層の薄さ。本来相性の良いはずの「ダンディライオン」はいきなり制限になってしまいましたし、他に生贄にしやすいカードは「ドル・ドラ」か「闇・道化師のペーテン」くらいでしょうか。

「光神機‐閃空」:

 「仮面間導師」より100だけ攻撃力が高いものの、効果発動はダイレクトアタック時のみ、エンドフェイズに墓地送り、と使い辛さが目立ちます。予想に反して「光神機」シリーズをサポートするカードが登場しなかったので、墓地送りのデメリットをメリットに変換できる方法を見つけなければ使うのは難しいですね。

「ロイヤルナイツ」:

 「吸収天児」の変形バージョンでしょうか。天使族らしい効果で可もなく不可もなくというなんとも評価し辛いカードです。でも3つ星なのは評価できる点でしょう。

「豊穣のアルテミス」:

 効果・ステータスともに実に優秀で使いがいのあるカードですが、デッキの方向性が明確になりすぎるのがちょっと気に入らなかったり。え?お前の好みなんてどうでもいいって?ごめんなさい。
 とりあえず「冥王竜ヴァンダルギオン」や「裁きを下す者-ボルテニス」辺りと組み合わせるのが基本、他は『天使族デッキ』や、直接的には関連性は無くともカウンター罠と相性の良いカード(「ホルスの黒炎竜LV8」など)と組み合わせるのが良さそうです。

「救済のレイヤード」:

 『除外天使族デッキ』専用という、「アルテミス」よりもさらにデッキの幅に制限のかかるカードです。しかしうまく使えれば「アルテミス」よりもさらに手札を確保できる強力なカードだと思います。

「ガード・ドッグ」:

 妨害できるのが特殊召喚限定なのが非常に使い辛いですが、異次元の偵察機」や「異次元の生還者」を潰すには良いカードかもしれません。

「真空イタチ」:

 こいつもまた「砂漠の光」で活きてくるカードですね。あくまで発動できないだけで直接的なアドバンテージを得ることはできませんが、1ターンだけでもモンスターだけで乗り切らなければならないのは相手にとって大きな負担になるでしょう。「ガジェット」シリーズを止められる微妙に高い守備力も魅力です。

「荒ぶるアウス」・「逆巻くエリア」・「燃え盛るヒータ」・「吹き荒れるウィン」:

 面白い効果なのですが、ちょっと制約が多いです。テキスト前半のコストか、後半の破壊効果のどちらかを削れば丁度良い気がします(「ネフティスの鳳凰神」は制限ですし)。
 イラストが酷評されていますが、個人的にはどうでも良いです。むしろ邪悪な笑みを浮かべる「ヒータ」は気に入っていたりします。

「電池メン‐単一型」:

 確かに単体で見るとひ弱なカードですが、「超電磁稼動ボルテック・ドラゴン」(どうでもいいですが“稼動”って辺りにセンスを感じます)を念頭に置くとなかなか優秀なカードです。守備1900は「サイドラ」にこそ負けるものの「デスカリ」を止めることができるそれなりの硬さを誇り、倒されても専用の蘇生カード「充電器」で簡単に復活、場に残りやすい自身を生贄に「ボルドラ」を召喚すれば「ボルドラ」までもが破壊し辛いモンスターになるという、色々な意味で“硬い”カードです。おまけ(?)の雷族サポート効果も悪くありません。

 今回はここまで。