「サンドモス」と『岩石族デッキ』の語り

 3日も放置していたのに何事も無かったように更新します。

 今回は、今まで何度もネタにしながらブログに移ってからは多分初めて採り上げる、「メガロック・ドラゴン」をメインにした、という建前の本当は「激昂のムカムカ」が中心の『岩石族デッキ』について書かせてもらいます。

 前回の制限改定によって、下級岩石族と相性の良い「月の書」、「メガロ」・「激ムカ」をより有効活用できる「突然変異」、ステータスと効果による守備を数の力で補う「スケープ・ゴート」、これらのカードが制限となり、岩石族は大きく力を削がれたという印象あります。
 さらに容易に召還できる攻2100の「サイバー・ドラゴン」、強力な効果を持った攻1900の「死霊騎士デスカリバー・ナイト」の跋扈によって、下級岩石族の二本柱であった「番兵ゴーレム」・「伝説の柔術家」が一気に微妙な存在になってしまいました。

 それだけに「SHADOW OF INFNITY」に収録されている岩石族の新カード「サンドモス」の登場はありがたいものがあります。イマイチ優秀な下級モンスターが少ない岩石族にとって重要な存在です。
 ステータスは「サイドラ」に負ける守備力であるものの「デスカリ」には勝てるのでとりあえず合格でしょう。それ以上に硬さと奇襲の二つの意味のある効果が優秀です。
 復活効果のトリガーの基本は「ブラック・ホール」・「激流葬」(巻き込まれた場合のみ)、さらに少し広げれば「雷帝ザボルグ」・「地帝グランマーグ」・「ならず者傭兵部隊」・「シールドクラッシュ」辺りまで含まれますね。
 決してそう当てにできるほどではありませんが、戦闘で破壊されにくく、効果での破壊にもある程度耐性があるので、岩石族の特徴である“固さ”をアップさせています。
 さらに復活後の攻守入れ替えが、守備に偏った下級岩石族の欠点をある程度補ってくれています。

 では「サンドモス」を使った『岩石族デッキ』の紹介です。

激ムカ&メガロデッキ 「MEGALOMANIA」

上級4

メガロック・ドラゴン×2 激昂のムカムカ×2

下級16

番兵ゴーレム×2 伝説の柔術家×3 巨大ネズミ×3 サンドモス×2 メタモルポット
サイバー・ポッド 魔導戦士ブレイカー 同族感染ウィルス クリッター お注射天使リリー

魔法13

強制転移×2 地砕き スケープ・ゴート 突然変異 光の護封剣
強欲な壷 手札抹殺 ブラック・ホール サイクロン 大嵐 強奪 押収

罠7

砂塵の大竜巻×3 地霊術−「鉄」×2 激流葬 リビングデッドの呼び声

コンセプト:

 硬い(はずの)下級モンスターで守りを固め、「ネズミ」からの「激ムカ」、さらに「メガロ」で奇襲をかけます。

モンスター:

 微妙になったとはいえ「番ゴー」・「柔術家」は外せません。「番ゴー」は「ネズミ」からのサーチで自ターンでの発動が可能であり、「柔術家」は戦闘で破壊されても効果を発動できるので決して損はしないカードです。
 「メタポ」・「サイポ」は言うまでもなく自身が岩石族であり、「メガロ」のためにデッキを回す、「激ムカ」のために手札を補充するカードです。
 「リリー」は奇襲力を上げるためのカード。「メガロ」は墓地、「激ムカ」は手札、「リリー」はライフと、それぞれ必要となるものが違うのが良い感じです。

罠:

 「サンドモス」の天敵は言うまでもなく「抹殺の使徒」。除外されては復活できないだけでなく、「メガロ」の餌にもできません。そこをフォローするのが「鉄」です。「サンドモス」を安全に墓地に送りつつ場のモンスターの数を減らしません。墓地からの蘇生なので「メガロ」と相性が悪い気がしますが、そうそう除外しつくしていることは少なく、岩石族以外でも「ネズミ」などを蘇生しても良いです。
 もちろん「抹殺」から「サンドモス」を守るだけでなく、「強奪」などの単体対象カードからの回避、「番ゴー」や「柔術家」などの守備モンスターの「抹殺」回避、「月の書」があるなら「サイポ」・「メタポ」、羊トークンの利用、エンドフェイズの「砂塵」からセット→自ターンでの追撃、攻撃表示の「番ゴー」・「柔術家」のフォローなどと利用方法は様々です。