「オオアリクイクイアリ」・「異次元の生還者」の語り

 今回は「オオアリクイクイアリ」と「異次元の生還者」を組み合わせたデッキについて書かせてもらいます。

 「クイクイ」は場に出すとき2枚のカードを消費することになるので、単に攻2000のモンスターとして扱うには問題が多いカードです。しかし場の魔法・罠カードを墓地に送るというコストを戦略的に利用できれば、自身の能力以上の意味を持つ有能カードとして機能するでしょう。
 できれば「レベル制限B地区」や「魔封じの芳香」などを任意のタイミング墓地に送ってペースをつかむような“通っぽい”使い方をしたいところですが、なかなか構築時のバランスやプレイングなどに負荷がかかって難しいので、「おジャマジック」のような直接的に利益を得るような方向のデッキしか浮かんできません。

 ということで今回は「クイクイ」のコストに「ビッグバン・シュート」と「異次元隔離マシーン」を使います。
 「BBS」は攻撃力UPと貫通効果を兼ね備えた代わりに、外れた時装備モンスターが除外されるというリスクを背負った扱いづらいカードですが、「クイクイ」で墓地に送ることでそのリスクを相手モンスターの除去という効果に転化できます。
 「隔離マシーン」はお互いのモンスターを除外でき、自分のモンスターにトークンを選べばほぼ一方的に得をしますが、このカード自身を破壊されると相手のモンスターが戻ってくるという使いづらさがあります。しかしこれも「クイクイ」で墓地に送ってしまえば問題無しです。

 このままでも「クイクイ」のコストを補いつつ除去カードとして利用できるので問題はありませんが、ここでさらにもう一味。上記の2枚と相性の良い「生還者」を使います。
 「BBS」と「生還者」の組み合わせは「BBS」のリスクをほぼ無効にすることができ、「隔離マシーン」とならトークンを使わずとも一方的な除去カードとして使えます。
 「生還者」自身は今となっては微妙な攻1800モンスターですが、それでもそれなりに殴ることができ(「BBS」で補うこともできますし)、「増援」での簡単サーチも含めて、わりと扱いやすいカードです。

 デッキの紹介です。

次元クイデッキ 「次元喰」

上級3

オオアリクイクイアリ×3

下級15

異次元の生還者×3 D.D.アサイラント×3 聖なる魔術師×2 ダンディライオン×2
魔導戦士ブレイカー 同族感染ウィルス クリッター 異次元の女戦士 ならず者傭兵部隊

魔法15

ビッグバン・シュート×3 異次元隔離マシーン×3 増援×2 強制転移
強欲な壷 ブラック・ホール ライトニング・ヴォルテックス サイクロン 大嵐
スケープ・ゴート

罠7

砂塵の大竜巻×2 奈落の落とし穴×3 激流葬 リビングデッドの呼び声

コンセプト:

 タイトルは気にしないでください。
 「BBS」・「隔離マシーン」が共に除外除去として機能するので、徹底的に相手モンスターを除外する方向で進めてみました。

モンスター:

 “除外”と「増援」から必然的に「アサイラント」を投入。魔法は再利用したいものが多いので「セイマジ」も採用。「隔離マシーン」のコストにも使えるように「ライオン」もとりあえず入れてみました。

罠:

 お手軽な除外除去カードとして「奈落」を。

 「クイクイ」をもっと使いこなしたい!