種族デッキの語り Part.2 戦士族デッキ

 旧語りからの転載です。

戦士族:

 必然性の生じるカード…「増援」・「戦士の生還」・「神剣−フェニックス・ブレード」

 主力カード…「D.D.アサイラント」・「ダーク・ヒーローゾンバイア」・「ブレイドナイト」・「首領・ザルーグ」・その他多種多様

 総評…これもメジャーであり、アンデッドには今一歩劣っている気がするものの、種族デッキではトップクラスに位置する種族でしょう。

 必然性を謳えるカードは意外と少なく、「神剣」も扱い方に癖のあるカードですが、「増援」の存在はとても大きいです。魔法カードという発動のしやすさ、サーチできる範囲が4つ星以下という緩さ。これだけで戦士族ということが大きなステータスになります。さらに戦士族を中心にすれば「死者転生」の上位互換とも言えてしまう「生還」。この2枚によってモンスターの取り回しの良さはダントツです。
 「神剣」も、コストカードの禁止・制限化によって今後注目を浴びる可能性のあるカードです。「生還」との相性の悪さが残念ですが。

 主力となるモンスターは数多く、下級の層の厚さが強みの一つです。デメリットあり・高攻撃力アタッカーからデメリットなし・そこそこの攻撃力・そこそこの効果のアタッカー、低攻撃力・強力効果モンスターまでよりどりみどりですね。「増援」のおかげで特定の場面でのみ真価を発揮するモンスターを1枚づつ入れておく、といった使いかたも可能です。さらに、種類が多いということは多様な方向性が目指せ、「増援」・「生還」と併せて様々なタイプのデッキと組み合わせることができます。
 ただ、下級の層の厚さに比べ、上級は辛目です。優秀なのは「サイレント・ソードマンLV5」、ギリギリで「無敗将軍フリード」くらいでしょうか?とは言え別に上級を入れる必要はないくらい下級が充実していますから、別に欠点と言えるほどではないでしょう。ああっと、その昔は「カオス・ソルジャー−開闢の使者−」なんてのも居ましたね。今となってはどうでも良いことですが。

 「増援」・「生還」によって「異次元の女戦士」・「ならず者傭兵部隊」といった制限カードが使いやすくなると共に、「死デッキ」・「魔デッキ」という強力カードに対する耐性があります。

 モンスターの層が厚く様々な状況に対応できるためこれといった弱点は無いように感じますが、その一方で扱いやすさ以外の長所も無い気がしますね。しかしその辺は幅の付けやすいデッキ構築しだいでなんとでもなるでしょう。
 「連合軍」なんかも地味に良さそうですね。永続なので1枚で大きな効果を得やすく、フィールドカードと違って自分のみの恩恵なのも使い易い点です。遊戯王においては200ptの差は大きい物です。


 以下デッキの紹介です。


サンプル用戦士族デッキ 「NON TITLE」
モンスター
16
ダーク・ヒーローゾンバイア×2 D.D.アサイラント×3 E・HEROワイルドマン×2

異次元の生還者 忍者マスターSASUKE 首領・ザルーグ ミスティック・ソードマンLV2

魔導戦士ブレイカー 同族感染ウィルス クリッター 異次元の女戦士 ならず者傭兵部隊
魔法
16
増援×2 戦士の生還×2 抹殺の使徒×2 収縮×2

強欲な壷 ブラック・ホール 早すぎた埋葬 サイクロン 大嵐 光の護封剣 強奪 押収

砂塵の大竜巻×2 炸裂装甲×2 奈落の落とし穴×2 激流葬 リビングデッドの呼び声

モンスター:

 「ゾンバ」・「アサイ」・「ワイルド」を基本のアタッカーとしつつ、1枚投入の各戦士族モンスターを「増援」・「生還」で必要に応じて使い回します。

魔法:

 攻撃力の低いモンスターが多いので、除去罠は若干多目にしています。

罠:

 攻撃力の低いモンスターが多いので、除去罠は若干多目にしています。


悪い見本用戦士族デッキ 「戦士エンド」
モンスター
16
D.D.アサイラント×3 異次元の戦士×3 荒野の女戦士×3 カオスライダーグスタフ×2

魔導戦士ブレイカー 同族感染ウィルス クリッター 異次元の女戦士 ならず者傭兵部隊
魔法
21
カオス・エンド×2 神剣−フェニックス・ブレード×2 増援×2 強制転移×2

収縮×2 抹殺の使徒×2 光の護封剣

強欲な壷 手札抹殺 ブラック・ホール 早すぎた埋葬 サイクロン 大嵐 スケープ・ゴート 押収

王宮のお触れ×3

コンセプト:

 各種異次元系モンスターと「グスタフ」、さらに「神剣」で自分のカードを除外しまくって「カオエン」の発動条件を満たすことを目指します。

モンスター:

 「荒野」は「神剣」のコストであると共に、「異次元男」を呼ぶ役割を負っています。

魔法:

 「神剣」があるので「生還」を入れられないのが残念。