種族デッキの語り Part.3 魔法使い族デッキ

 旧語りからの転載です。

魔法使い族:

 必然性の生じるカード…「ディメンション・マジック」・「マジシャンズ・サークル」・「見習い魔術師」

 主力カード…「サイバネティック・マジシャン」・「墓守」シリーズ・「熟練の黒魔術師」・「魔導獣ケルベロス」・「聖なる魔術師」・「ブラック・マジシャン」?等々

 総評…ストラクチャーデッキが出たばかりの旬の種族であり、アンデッド族等とは別の意味でメジャーな種族ですが、実態はとても地味な内容ですね。

 「ディメマジ」はモンスターの展開と除去を兼ね備えた上に速攻魔法と、とても使い易いカードですね。手札消費が激しくはなるものの、魔法使い族で固めるだけの価値はあるカードと言えるでしょう。上級を出しやすくなるので下級の力不足を補えるのも利点です。
 「サークル」は、「増援」や「ピラミッド・タートル」などと比べると若干使いにくさを感じるものの、射程の広いサーチ&特殊召喚カードであり、十分に強力なカードです。
 「見習い」も限定的ではあるものの、サーチカードとして役立ってくれます。

 上級モンスターは地味なものが多いですが、わりと良いカードが揃っています。「サイマジ」は散々「ヤバイ!」と騒がれましたが、「スケープ・ゴート」や手札コストカードの制限・禁止化で一気に日陰に追いやられながらも、それでもトドメなどには役に立つカードでしょう。「カオス・マジシャン」も極めて地味ですが、十分なステータスに範囲は狭いながらも対効果モンスター効果は良い感じです。他「魔法の操り人形」など、やはり地味ながらも良い効果を持つカードがいくつか見られます。
 「ブラマジ」はノーマルモンスターな上に星のわりに低めのステータスとイマイチっぽいですが、さすがは原作での主役級カードだけあって数多くのサポートカードが揃っており、それを考えれば優秀なカードと言えるかもしれません。

 下級は最大攻撃力が(確か)「ダーク・エルフ」の攻2000と力不足が目立ちますが、上級に繋げることも可能な「熟練黒」、速攻魔法などと組み合わせると面白い働きをする「魔導ケル」辺りは十分アタッカーとして機能してくれます。さらに壁+αの「墓守の偵察者」・「墓守の番兵」の存在も大きいです。「サークル」からのサーチを前提として「墓守の長槍兵」を一枚くらい入れておくのも良さそうです。
 上級・下級共に突出したところのない地味さが目立つものの、いぶし銀的な効果を持った面白いカードが多いですね。

 「ディメマ」の存在で、制限カードでありながらほとんど使われていない「混沌の黒魔術師」を投入しやすいのが美味しいところです。「魔導戦士ブレイカー」や、多くのデッキで使われている「聖なる魔術師」も、それぞれ使用済みを有効活用できることが他のデッキより優れています。
 また、「サークル」で「お注射天使リリー」をサーチできるのもこの種族の特徴と言えます。

 モンスター・サポートカード共に地味な印象ですが、単体で使えるカードも多く地盤はしっかりしていると思います。これといった“色”も無く、モンスターの層もそこそこ厚いので、デッキ構築の自由度は高いでしょう。
 シリーズ物として高い完成度を誇る「墓守」シリーズをベースにするのも良さそうです。


 以下デッキの紹介です。


サンプル用魔法使い族デッキ 「NON TITLE」
上級
混沌の黒魔術師 魔法の操り人形×2
下級
15
熟練の黒魔術師×2 魔導獣ケルベロス×2 墓守の偵察者×3 見習い魔術師×2

聖なる魔術師×2 ものまね幻想士 魔導戦士ブレイカー 同族感染ウィルス クリッター
魔法
16
ディメンション・マジック×2 突進×3 抹殺の使徒×2 光の護封剣

強欲な壷 ブラック・ホール 早すぎた埋葬 サイクロン 大嵐 スケープ・ゴート 押収 強奪

マジシャンズ・サークル×2 砂塵の大竜巻×2 激流葬 リビングデッドの呼び声

コンセプト

 「見習い」と「サークル」による2重のサーチを前提とした構成です。

モンスター:

 「混沌黒」はほぼ「ディメマジ」用、「操り人形」は「サークル」でのサーチのためのチョイスです。
 安定したアタッカーとして「熟練黒」、対高攻撃力モンスターへの対処も望めるアタッカーとして「魔導ケル」を配置。守備は「偵察者」にまかせ、「見習い」から「セイマジ」・「ものまね」へ繋げます。

魔法:

 「操り人形」と「魔導ケル」のことを考えて多目に。高い効果を望める「収縮」では無く「突進」なのは、魔法・罠除去へのチェーンのしやすさを考えてです(「魔導ケル」などのカウンターを載せやすくするため)。アタッカーの性能を考えても「突進」で十分な効果を得ることができます。


悪い見本用魔法使い族デッキ 「NON TITLE」
上級
墓守の長×2
下級
16
墓守の偵察者×3 墓守の番兵×3 墓守の暗殺者×2 墓守の長槍兵×2

霊滅術士カイクウ ブラッド・マジシャン−煉獄の魔術師− お注射天使リリー
魔導戦士ブレイカー 同族感染ウィルス クリッター
魔法
12
王家の眠る谷−ネクロバレー×3 テラ・フォーミング

強欲な壷 早すぎた埋葬 ブラック・ホール サイクロン 押収 月の書 光の護封剣 強奪

10
マジシャンズ・サークル×3 砂塵の大竜巻×3 降霊の儀式×3 激流葬

コンセプト:

 「墓守」系と「サークル」の組み合わせで、こちらも2重のサーチが可能な構成です。

モンスター:

 「長」は「サークル」で呼んで普通にアタッカーとするのも良し、生け贄召喚で効果を使うのも良し。
 「カイクウ」・「煉獄」・「リリー」は「サークル」でのサーチ用なので1枚づつの投入です。

魔法:

  『魔法使い族デッキ』なのに魔法カードが少ないのがアレですが。