「D‐HEROデビルガイ」の語り

 今回は「D‐HEROデビルガイ」(以下「スポーン」)を使ったデッキについて書かせてもらいます。

 非常に特殊な効果を持つ「スポーン」をどのように使うかとても迷ったのですが、とりあえず無難に『ロックデッキ』のパーツとして使用してみます。
 そして「スポーン」と相性が良いと思われるロックカードは、「おジャマトリオ」。「スポーン」の除去効果は2ターン限定で相手の場に戻ってしまいますが、おジャマトークンで相手の場を埋めることができれば除去したままにできます。また、速攻でロックパターンを決めるデッキ以外では、「おジャマ」を発動したい時に相手の場に3体以上のモンスターが存在する場合困ることになりますが、「スポーン」のお手軽除去効果で問題の解決は容易となります。「おジャマ」&「地盤沈下」のモンスター完全ロックのパターンを目指す場合でも同様のことが言えます。さらに、「スポーン」のデメリットとして効果発動時にはモンスターで攻撃することが不可能となりますが、「おジャマ」を使う場合には攻撃しない形になる場合がほとんどなので、このデメリットを無視できます。

 一方、今の環境で「おジャマ」はどのような働きをするでしょうか。
 まず、新勢力の「次元の裂け目」・「マクロコスモス」を使ったデッキに対してある程度の対抗策となります。「異次元の偵察機」も「異次元の生還者」も相手の場を封じてしまえば怖くありません。これらのモンスターは除外されたターンに特殊召喚できなければ、よほど特殊な方法を使わない限り除外されたままなので、相手のデッキの核を奪うことになります。
 今ほぼ必須と化している「サイバー・ドラゴン」に対しても有効です。相手の場にモンスターが存在する限り、「サイドラ」は要生贄の攻2100モンスターに過ぎません。
 出しても出してもモンスターの尽きない「ガジェット」シリーズも、モンスターゾーンを制限してしまえば効果は半減するでしょう。むしろロック型のデッキなら、貧弱なモンスターが場の一角を占領してくれるのは有難いことです。
 以上のように「おジャマ」は現環境において非常にイヤらしい動きをすることが予想されます(もともとイヤらしいカードですが)。…と言いたいところですが、私は今ほとんどデュエルができない状況で、ロクに環境を把握できていません。実は「異次元系」は一時の流行で今は全然見当たらなかったりするかもしれず、メチャメチャ的外れなことを書いているかもしれません。すみません。

 とりあえずマトモに動くかどうかすら怪しいデッキの紹介です。

スポーンロックデッキ 「NON TITLE」

モンスター14

D‐HEROデビルガイ×3 異次元の女戦士 D.D.アサイラント ならず者傭兵部隊
ステルスバード×3 黒魔導師クラン×2 闇の仮面 メタモルポット クリッター

魔法15

地盤沈下×3 打ち出の小槌×3 増援×2 戦士の生還×2
天使の施し 手札抹殺 ライトニング・ボルテックス 早すぎた埋葬 サイクロン

罠11

おジャマトリオ×3 D‐シールド×2 神の宣告×3
激流葬 死のデッキ破壊ウイルス リビングデッドの呼び声

コンセプト:

 「スポーン」・「女戦士」・「アサイ」・「ならず者」の計6枚の戦士族単体除去モンスターを「増援」・「生還」でサーチ・使いまわしつつ相手の場をコントロールし、「おジャマ」&「地盤沈下」のロックを目指します。後は「ステバ」・「クラン」で適当に焼きます。

モンスター:

 「ステバ」は「おジャマ」ととても相性が良いですね。守備表示にできるため、「おジャマ」によるロックを崩す手段であるおジャマトークンの特攻を防ぐとこができます。
 「クラン」はどないやねんという感じですが、他に良いのが浮かばなかったので。

罠:

 「Dシールド」は単に「スポーン」を守るためだけでなく、やはりおジャマトークンの特攻を防ぐためにも役立ちます(「スポーン」を守備表示にできるため)。

 普通に殴り殺されるのが目に見えているような構成ですが、まぁ(何が)。