「SHADOW OF INFINITY」の感想3

 今回でようやく「SHADOW OF INFINITY」のカードの感想が終わります。今回のパックは言及したいカードが多くて大変でした。ということで“続きを読む”を押してやってください。

「悪魔ガエル」:

 攻撃力の上がり幅が小さいとは言え、「悪魂邪苦止」自体が連鎖して墓地に行きやすく、攻2100に達するのはわりと楽ではないでしょうか。しかも「悪魂邪苦止」はこのカードとは関係なく墓地に居ることに意味があるカードなので、各カードごとの親和性が非常に高いと言えます。
 さらに3つ星なので、ロック状態で高攻撃力を振り回せるという魅力があります。
 とは言え、デッキの形がある程度決まってくるので、個人的にはあまり食指は動かないのですが。

「増幅する悪意」:

 こいつは流石にフォローしにくいですね。ステータスをもう少し上げるか、墓地に落とす枚数を増やして欲しかったところです。アンデッド族には隠れた(?)特徴の“デッキ破壊”という特性があるのだから、それを全面に押し出すためにもがんばって欲しいですね。

「グラスファントム」:

 最大攻撃力は2000、平均は1500くらいと考えるべきですかね。とは言え3つ星なのでロック状態で動くことができ、3つ星の最高攻撃力(基本値)の「ジェリービーンズマン」と同じ植物族なので、今後植物族のフォローカードが充実すれば活躍する場が与えられるかもしれません。
 しかし、現在存在する植物族のフォローカードの「ロードポイズン」や植物族のわりと優良なカード「レクンガ」と相性が悪いのが残念な点です。

「サンドモス」:

 これはいい!ですね。基本はディフェンサーでありながら、条件によってアタッカーに早変わりする変わり種。
 一般的なデッキなら、「ブラック・ホール」・「激流葬」辺りがトリガーとなり(「激流」は他のカードに対しての発動なので少し厳しいですが)、もう少し幅を広げれば「雷帝ザボルグ」・「ならず者傭兵部隊」などが上げられますね。決して多くはありませんが、それらのカードを実質無効にする意義は大きく、しかも自分のカードでも発動するのでさまざまなカードとの連携が考えられ、利用価値はとても高いです。墓地からの蘇生なので、「生還の宝札」と組み合わせられるのも良いですね。
 さらに岩石族なので「メガロック・ドラゴン」を使ったデッキにも使え、ディフェンサーに偏った下級岩石族に色を添えられます。岩石族の非制限優良下級モンスターは、正直「伝説の柔術家」・「番兵ゴーレム」くらいしかなかったので、このカードの登場は大きいです。
 こういった特色を考えると、「サイバー・ドラゴン」に負けてしまう守備2000は、絶妙なバランスだと感じます。

「ヒーローハート」:

 そのまま使えば低ステータスモンスターを複数破壊したいときくらいしか意味はありませんが、「摩天楼−スカイスクレイパー−」と組み合わせることで優良(?)なカードとなります。
 「E・HERO」系の中でも召喚しやすく効果も良い「E・HEROシャイニング・フレア・ウィングマン」の場合、「ハート」を発動した時点で攻1250(攻撃力UP効果を考えずに)、「ガジェット」シリーズでもこれを上回るので「摩天楼」の効果で攻1000UPで攻2250になり、場に並んだ「ガジェット」を2体破壊し2000近い超過ダメージを与えつつ2000以上の効果ダメージを与えられます。
 下級の「E・HERO」を使う場合はあまり効果を発揮しないでしょうが、融合の「E・HERO」を使うなら十分採用の価値があります。

「磁力の召喚円」:

 あれ?BOXで買ったのにこのカード見てませんよ…。第四期でノーマルカードが揃わなかったのは初めてです。
 ってそんな私事は置いておいて、手札からなのは少々厳しく感じますが、さすがにデッキからは危なすぎますね。基本は「デビル・フランケン」か「古代の機械砲台」(いつの間にか「古代」系が特殊召喚可になってますね)。他は…ちょっとすぐには思い浮かびません。
 しかしレベル3までだったら「強化支援メカ・ヘビーウェポン」が呼べるのに!と思っているのは私だけではないはず。

「古代の機械工場」:

 「古代」系サポートカードですね。なかなか良い効果だと思います。
 「古代の機械巨人」は流石に厳しいので、「古代の機械獣」が狙い目となるでしょう。そうなると必要な総レベルが12となり、「古代の機械兵士」3枚、もしくは「機械巨人」と「機械兵士」各1枚で条件を満たせます。「機械兵士」は「古代の機械城」で結構優良なアタッカーとなり(まだ少しステータスが足りませんが)、さらに「機械巨人」も組み合わせ易くなるので、結構まとまりが良さそうです。
 ただ、“倍のレベル”と指定されていることから総レベルが超えてしまう組み合わせだと発動できなりのが残念です。また、冷静に見ると「古代」系自体がまだまだ層が薄く、このカードの真価はあまり発揮できる状況ではないでしょう。今後の「古代」系モンスターの追加カード次第ですね(ひいてはアニメでのクロノス“臨時”校長の活躍次第)。

「古代の採掘機」:

 これと近い効果のカードといえば「タイムカプセル」ですね。
 「カプセル」より勝っている点は1ターン早くサーチしたカードを使うことができることです。逆に劣っている点は、場に「古代」系が必要なこと、手札コストが必要なこと、サーチできるカードが魔法に限られていること。こう見ると劣っている点が多く、実際に「カプセル」の方が使い易いと言えるでしょう。特に手札コストが厳しく、「カプセル」は途中で潰されても1枚の損で済みますが、「採掘機」は2枚の損となります。1ターン早いことがこれらの欠点を補うかどうかが評価の分かれ目ですね。
 とは言え魔法カードのサーチは貴重で、速攻魔法ならそのまま相手ターンで発動できるので潰される心配は少なく、面白い動きができるでしょう。また、「ハリケーン」で手札に戻した場合のルールの裁定しだいでは、さらに使い勝手も良くなります。
 ちなにみ短所として「古代」系が必要なことを挙げましたが、個人的にはその辺はあまり短所とは捉えていません。『〜デッキ』専用カードは『〜デッキ』の強化に繋がり、そのデッキが流行デッキでないなら、全体のバランスの改良に貢献していることになりますからね。
 ってこんなほとんど使われないであろうカードに、これだけの行数を費やすなんて!私はアホか!!

「継承の印」:

 実に貴重な蘇生カード、条件が厳しいからって見限るのは早すぎます。条件がある代わりにコストが無いことに目を向けましょう。
 実際工夫すれば墓地に同名カードを3枚送ることはそう難しいことでは無いでしょう。リクルーターや「遺言状」などを上手く使えばなんとかなるものです。とは言え、これを使うためだけにそういったギミックを仕込むのは本末転倒なので、墓地にモンスターを多く送ることがデッキ全体の利益になるような場合にこのカードを採用するべきでしょう。

「女王の試練」:

 これはあれですね、コナミからの挑戦と受け取るべきでしょう。聞こえてきませんか?「「ピケル」・「クラン」に思い入れがあるならこのカードを使いこなしてみろ!」という声が。勝ち負けのことを考えず、このカードの効果成功を目指したデッキというのも楽しいかもしれません。私は「ピケル」・「クラン」に思い入れは無いので使いませんが(うわ)。

フォトン・ジェネレーター・ユニット」:

 何て無茶な条件!と思ったら、「サイドラ」特殊召喚、「プロト・サイバー・ドラゴン」通常召喚でわりと簡単に条件を満たせるのですね。まあそれなら「パワー・ボンド」などを使った方が効果的なのでしょうけど。別にファンデッキでええやん!(開き直った!)

エンド・オブ・ザ・ワールド」:

 遊戯王らしくないカッコイイ名前ですね。終末思想などに憧れを持つ私的に(アブない)、ちょっと気に入っています。
 そんなことはどうでもよく、いつかは来ると思っていた2種のモンスターを対象とした儀式魔法カード。その分生け贄の星の数の合計を丁度にしなければならない制約があります。まあ呼べるモンスターがなかなかの強力さ(特に「終焉の王デミス」)なので致し方ないですね。

「輪廻転生」:

 デッキに戻すことは直接的な利益にはならないので、このカードを使いこなそうと思ったら、かなり特殊なギミックを組み込まなければなりませんね。しかもこれ自体をなるべく無駄にしないためには複数回の儀式召喚を目指すべきであり、そうなると一体どんなデッキになるやら…。
 儀式系はあまり流行っていないので、デッキに戻した枚数分のドロー効果などがあっても良かった気がします。

「スーパージュニア対決!」:

 なんと言うかやたらややこしく、発動状況も限られたカードですね。とは言え表側守備表示という状況は「悪夢の迷宮」・「つまずき」・「聖なる輝き」など結構色々なカードで作り出すことができるので、そういったカードを使ったデッキに入れる分には条件面では問題無いでしょう。
 問題は効果で、相手の場に左右されるため、狙ったとおりに動かすのは難しいかもしれません。まあ後は工夫次第ということで(投げやり)。

「ミラクル・キッズ」:

 墓地の「ヒーロー・キッズ」の枚数×400ptの攻DOWNというのは少なすぎるように感じますが、「キッズ」は3枚1組的なカードなので、このカードを発動する時は1200DOWNの効果である可能性が高いでしょう。1200という大幅DOWNの代償としての「キッズ」の特殊召喚。そう考えると決して悪いカードではないと思います。

「アタック・リフレクター・ユニット」:

 このカードと場の「サイドラ」or「プロドラ」の消費で「サイバー・バリア・ドラゴン」の召喚、単体対象カードからの回避という意味もあるので、「サイバリ」の守備力を活かせるデッキなら悪くないカードですね。

「ロスト・ネクスト」:

 「おろかな埋葬」が6枚積めると考えれば…。いや!きっと何か良い使い方があるはず!今のところ思いつきませんけど。

「ジェネレーション・チェンジ」:

 「おろかな埋葬」が9枚…じゃなくって!こっちは手札へなので「ネクスト」よりは使い方の幅が広いのではないでしょうか。え?実際にどう使うかって?…それはまた今度。

「全弾発射」:

 手札1枚が200のダメージでは、いくら何でも割に合わなさすぎです。トドメなら、ってトドメのことを考えてこのカードを入れないでしょうし。
 「全弾」で「おジャマジック」3枚を墓地に送り600ダメージ。伏せていた「全弾」で「おジャマ」系9枚を墓地に送り1800。…いやいや無理だしやっぱり割に合わないし。

「成功確率0%」:

 まあこんなギャグカードも必要ですって。むしろ真剣勝負ではなく、仲間内での和気あいあいとした空間で場を盛り上げるにはこういったカードが役に立つのです(無理矢理)。


 …疲れました。最後はノーマルカードだけだし簡単に終わるかと思ったら、3回の内で一番文章量が多かった気がします。いくらブログに移って文字数の心配が無くなったからってやり過ぎです。相変わらず読み手のことを考えていませんね。
 さあ、デッキ構築!

 …えーと、ブログで「今日は〜有難うございました」とやるのは何か違和感があるので止めます。とは言え、決して読んでもらったことへの感謝の気持ちが無くなったわけではありませんので、ご理解ください。