「デトロイト・メタル・シティ(1)」の感想
デトロイト・メタル・シティ (1) (JETS COMICS (246))
- 作者: 若杉公徳
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2006/05/29
- メディア: コミック
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デスメタルネタ真性バカギャグマンガ。…なのに何故読んでいてこんなに切なくなるのでしょう。それ は私がメタル好きだから?
この漫画、メタル好き(特にデスメタル)とそうでない人とでは、感じる面白さの質が全く違うのでは ないでしょうか。
この漫画のデスメタルのイメージは、正しく世間にそう思われているであろうイメージだと思います。 そのバカバカさは純粋にギャグマンガ的です。
しかしこれが極端にデフォルメされたイメージだと知っている人間は、自照的に受け入れ楽しむことが できます。ここでデスメタル好きが怒らないのは、デスメタルなどがどのように世間に思われているかを理解しているから です(デスヴォイスの物真似がそれだけでギャグになるのだから)。
実際、DMCのメイクや衣装は80年代HR/HM的で(というかKISS)、今時あのようなバンド はそうそう居ません。曲の歌詞も、日本語だったらもっと文学的(?)に捻ったものが多く、あのような わかりやすいものはあまりありません。
でも、だからこそ面白い。現実とのギャップを知っていれば余計に楽しめる漫画だと言えるでしょう。
そう言えばHR/HM専門誌の「BURRN!!」今月号に、この漫画の広告がピンで載っていたのが 印象深いです。
それにしてもスウェディッシュポップなんてジャンル名を初めて知りました。そっち方面には疎いので 。でも、メロディアス・デス・メタルとかジャーマン・パワー・メタルとか普通は訳わかんないのでしょ うね。