「ウィジャ盤」・「黄泉ガエル」の語り

 さて、久しぶりに『ウィジャデッキ』を作ります。
 「SHADOW OF INFINITY」収録カードで「ウィジャ」と相性が良いと思ったもの、それは「黄泉ガエル」です。

 何故「黄泉」が「ウィジャ」と相性が良いのか?まずそれは「水霊術−「葵」」とのコンボが挙げられます。「ウィジャ」の天敵を挙げると枚挙に暇が無く、それらに最も楽に対応できる(考えるのを止めて逃げたとも言います)のが“ハンドデストロイ(ハンデス)”です。「葵」それ自体コンボ性が高いとは言え、相手の手札を閲覧してのハンデス、さらにそこから「異次元の指名者」や「マインドクラッシュ」に繋げ、さらなるハンデスを仕掛けることが可能です。
 もう一つのポイントが、毎ターンの壁になることです。禁止の「キラー・スネーク」とは違い、墓地から直接フィールドに特殊召還されるので、通常召還の権利を使わずに守備表示モンスターを1体得ることができます。「死のメッセージ」によって手札が安定しない『ウィジャデッキ』にとって、脆弱とは言え毎ターン壁が出せるのは有難いことです。

 …えー、ここまで読んで、こいつ何言ってんの?と思われたことでしょう。「黄泉」の“場に魔法・罠カードが存在しないとき”という条件が「ウィジャ」と思いっきり相性が悪いですね。そんなことすっかり忘れて構築していたのは事実です。
 しかし、「ウィジャ」と「黄泉」は本当に相容れないでしょうか?「黄泉」&「葵」のコンボで相手の手札を枯らしてから「ウィジャ」を展開したり、「ウィジャ」を潰された後の巻き返しを狙う時や、「ウィジャ」を引けない時の時間稼ぎなど、「黄泉」が活躍する場面は沢山あるのではないでしょうか。

 ということでヤケクソ気味にデッキの紹介です。



黄泉ウィジャデッキ 「NON TITLE」
上級
氷帝メビウス×2
下級
14
黄泉ガエル×3 グリズリーマザー×3 魂を削る死霊×2
D.D.アサイラント×3 魔導戦士ブレイカ
同族感染ウィルス クリッター
魔法
13
異次元の指名者×2 おろかな埋葬×2 打ち出の小槌×2
強制転移×2 強欲な壷 ブラック・ホール 早すぎた埋葬
サイクロン 押収

水霊術−「葵」×3 死のデッキ破壊ウィルス 激流葬
ウィジャセット
ウィジャ盤×2 死のメッセージ×4

コンセプト:

 ごめんなさい、ものの見事に失敗作ですね。ただでさえ辛い『ウィジャデッキ』に、相性の悪いカードを入れている余裕なんてあるわけありません。

モンスター:

 ハンデスに特化するために「炎帝テスタロス」も候補に考えたのですが、「ウィジャ」を潰された後に殴り勝つことを目指して「メビウス」を採用しました。
 速攻で「黄泉」を呼ぶために「グリズリー」を3枚投入。壁、兼「死デッキ」のコストである「死霊」、除去を兼ねたアタッカーとして「アサイラント」、これらを中心としています。

魔法:

 「葵」・「死デッキ」からのハンデスとして「指名者」を入れています。そして「メッセージ」だけを纏めてデッキに戻せる「小槌」も採用。

 もはや言い訳もできない代物になってしまいました。