web散策:無断リンク禁止について

 最近(でもないけど)web上で見聞きしたことなどについても書いていこうかと思います。今回は「無断リンク(または引用)禁止論争」について。

 「無断リンク(引用)禁止」というローカルルールがあり、それを主張する勢力(無断リンク禁止派)と批判的な勢力(リンクフリー派、または無断リンク禁止の禁止派)とで昔から論争が続いているようです。

無断リンク禁止派の)擁護派

NWatch ver.4:「リンクは絶対に自由だ」のもとで迫害される人々
(本人は無断リンク禁止ではないけれど、面白い擁護論を書いています)

 結局、webをどのように利用しているかの違いかもしれません。無断リンク禁止(事前に承諾を得なければならない)が常態となってしまえば、webの利便性が大きく後退することになり、webを便利なツールとして、または情報媒体の一つとして利用している人には耐え難いことでしょう。
 しかしwebを“ダベリ場”的に捉えている人にとっては、リンクフリーが常態となれば(実際はこっちが常態だと思いますが)自分の不用意な発言が人目に晒されてしまう事になり、大きな問題になるでしょう。
 こういった明確な対立関係に加え、常に新しいweb利用者が増えることを考えると、いつまでも揉めるのは当然とも言えます。

 私自身は基本的にはリンクフリーであるべきだと考えていますが、結構考え方に変遷があり、その時その時でも違ったりしました。web上に公開したものは、何時誰にでも見られる覚悟をするべきだとは思うものの、全ての人にそれを言うのは酷かなとも思います。
 しかし最近以下の内容を見て考えが固まりました。

出版(掲載)された記事やコメントは一般の雑誌や書籍等で出版されたものと同じように勝手に引用・批評・批判などして構いません。というか、そのように扱わないのであれば、それは紙媒体で発表された意見とネットで発表された意見とで違った扱いをするということであり、ネットの書き手をバカにした話だとわたしは思っています。
macska dot org(リンク先のエントリー自体は全く関係が無く、そこのコメント欄での議論より引用)

 よく「webは便所の落書き」というようなことが言われます。無断リンク禁止が常態になれば、皆が批判されることを念頭におかず好き勝手に発言し、正に“便所の落書き”となるでしょう。しかしwebを紙媒体や電波放送媒体と同列の情報媒体と考えるなら、リンクはフリーであるべきでしょう。
 私は後者であって欲しいと思っているので、今後はハッキリとリンクフリーという立場でいるつもりです。…といっても揉め事に巻き込まれるのは嫌なので、“無断リンク禁止”を主張しているサイトへリンクを張ることはないでしょうけど(ヘタレ)。