「神炎皇ウリア」の語り

 決して暇なわけではないのに連日更新。それだけ新パックにハマっているということです。

 今回は「神炎皇ウリア」を使ったデッキについてです。
 「ウリア」は3幻魔の中でも特に(唯一?)注目されているようですね。召喚方法自体がこれまでにない特殊なものであり、召還後もやはりこれまでになかった“チェーン不可”な魔法・罠除去という強力な効果に、際限のないパワーアップ効果。使いたくてウズウズしますね。攻撃力が?ではなく0なので、「クリッター」など(って今は他に無いか)で手札にサーチできるのも良いところです。

 しかしその特殊な召喚方法がくせもので、単にコストが大きいというだけでなく、必然的にデッキの永続罠カード率を通常ではありえないほど高くしなければなりません。
 永続罠は、罠カードの欠点(自ターンですぐに使えない・「王宮のお触れ」などで簡単に無効化される)と永続カードの欠点(除去カードで効果を無効化される)を併せ持った使いづらいカテゴリーのカードです。そのため永続罠の比率を高くすると、デッキに大きな負荷を与えてしまうことに繋がります。
 しかし使いづらい分、効果そのものは強力なものが多いのも事実です。永続罠カードを沢山入れた場合、いかに不安定であろうとも、構築次第では非常にトリッキーで相手を翻弄するデッキにできるでしょう。

 「ウリア」を使ったデッキとしては、デッキの多くスペースを永続罠カードに費やし、「ウリア」の攻撃力を上げまくって一撃必殺を狙うタイプが考えられるでしょう。が、私個人の最近の嗜好から外れてしまうので却下。
 そこで中心となる永続罠カードを3種類に絞って、自然な流れで「ウリア」の召喚を狙えるようなデッキを作ってみたいと思います。

 ということでデッキの紹介です。


ウリアデッキ最突&追ゴブ&ゾーマタイプ 「NON TITLE」
上級
神炎皇ウリア×2 サイバー・ドラゴン×3
下級
12
ゴブリン突撃部隊×3 ゴブリンエリート部隊×3

D.D.アサイラント×2 魔導戦士ブレイカー 同族感染ウィルス

クリッター メタモルポット
魔法
10
撲滅の使徒×3 打ち出の小槌 強欲な壷 手札抹殺

ブラック・ホール 早すぎた埋葬 サイクロン 押収

13
最終突撃命令×3 追い剥ぎゴブリン×3 死霊ゾーマ×3

偽ものの罠×2 激流葬 リビングデッドの呼び声

コンセプト:

 3種類の永続罠では、今思いつくところでは一番上手く噛み合いそうな組み合わせです。
 「最突」によって「ゴブ突」・「ゴブエリ」を永続的に攻撃表示にするとともに、戦闘時の超過ダメージを狙いやすくします(裏守備モンスターに突っ込んでも攻撃表示にできるため)。相手の場に「サイドラ」が居た場合、100〜200程度のダメージしか与えられませんが、「追ゴブ」によってその微ダメージをバカにできないものにします。そして「ゾーマ」によるモンスターの展開で「追ゴブ」をより効果的にします。「ゾーマ」は「最突」との相性も良いカードです。強制的に攻撃表示にするだけではなく、相手の裏守備モンスターに突っ込み、相手モンスターの攻撃力の方が高いなら無理矢理効果発動でダメージを与えることができます。
 最初は「ゾーマ」では無く「王宮の弾圧」を考えていたのですが、「追ゴブ」は場にモンスターを展開して一気にダメージを与えた方が効率が良いため、特殊召喚を阻害する「弾圧」は外し、場の展開に活躍する「サイドラ」と共に「ゾーマ」を選びました。

モンスター:

 「最突」は今まであまり使わなかったので、モンスター構成をどうすれば良いかがイマイチ掴めません。
 とりあえず「ゴブ突」・「ゴブエリ」は適当に3枚づつ投入。「最突」で裏守備モンスターも強引に攻撃表示で叩けるため、相打ちが狙いやすくなる「アサイラント」を採用。
 対「お触れ」用に「ハンニバル・ネクロマンサー」が欲しいところですね。

魔法:

 罠にスペースを取られているので魔法は最小限に。「砂塵の大竜巻」を入れてさらに罠の比率を高めるわけにはいかなかったので、魔法・罠除去に「撲滅」を入れてみました。

罠:

 「追ゴブ」はどうも過小評価されているように感じます。確かに発動が遅いことや、効果適用に条件が居るなどの使いづらさはありますが、一度でも効果を適用させられればその時点で1:1の取引ができます。そして永続効果ゆえ2度3度と発動できる可能性があり、それができれば1:2、1:3の取引が実現します。条件も戦闘ダメージという殴りメインのデッキならごく当たり前に実現できるものです。「サイドラ」の登場によって高攻撃力モンスターの召喚・モンスターの展開が簡単にできる環境になっているので、今こそ「追ゴブ」が再評価される時ではないでしょうか。

 永続罠カード9枚(「リビング」を入れれば10枚)という時点で無茶は承知です。けど、こういったセオリーを無視したものから新しいアイデアが生まれてくるというものです(多分)。